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上顎側切歯の片翼接着ブリッジ、翼は犬歯と中切歯のどちらに置く?🦷

上顎側切歯を片翼接着ブリッジで補うとき、支台歯は犬歯と中切歯のどちらがよいのでしょうか。

【今回の臨床判断】

犬歯側と中切歯側の1年生存率に、この試験では明確な差は検出されませんでした。81%対86%という数字だけで支台歯を決めず、接着面や咬合など症例ごとの条件を確認する、という読み方が適切です。

【片翼接着ブリッジとは】

欠損歯を補う人工歯(ポンティック)を、隣の歯の片側だけに設けた薄い翼(リテーナー)で接着する補綴方法です。今回は上顎側切歯の欠損に対し、ジルコニア製の片翼接着ブリッジを検討しています。

【論文では何を比べた?】

50人に装着した54装置を、犬歯に翼を接着する群と、中切歯に翼を接着する群に分けたランダム化比較試験です。1年間追跡し、脱離、破折、支台歯の動揺などを評価しました。

【結果】

1年生存率は犬歯側81%、中切歯側86%でした。研究者らは両群間に差を認めなかったと報告しています。患者満足度は両群で高く、支台歯の動揺も安定していました。報告された失敗様式は脱離のみで、破折は認められませんでした。

【明日からどう考える?】

「犬歯が必ず有利」「中切歯が必ず有利」と結論づける根拠にはなりません。臨床では、エナメル質に十分な接着面を確保できるか、咬合時に過大な負荷がかからないか、形成・接着操作が適切に行えるかを症例ごとに評価したいところです。これらは本試験が直接比較した選択基準ではなく、結果を踏まえた臨床上の検討点です。

【注意点】

追跡期間は1年、装置数は54です。「差が検出されなかった」ことは、両デザインの長期成績が同等と証明されたことを意味しません。長期の脱離や再接着を含む評価が必要です。

【出典】

Abdalla BM, et al. Clinical Assessment of Distal vs Mesial Single-Retainer Resin-Bonded Fixed Partial Dentures for Replacement of a Maxillary Lateral Incisor: A Randomized Clinical Trial. Int J Prosthodont. 2026;39(5):616–624. doi:10.11607/ijp.9613. PMID:41544224.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41544224/



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