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『治療を、面倒くさくしていくことを止めない。』松浦貴斗先生が語るー次世代への期待【Dr's Interview#05】

歯周治療を得意とする愛知県岩倉市ご開業の松浦貴斗先生に、

歯科医師としての活動姿勢、院長としての役割、次世代へのメッセージなどをお話していただいた。


松浦貴斗先生は、歯周外科の基本項目を網羅した書籍『歯周外科を始めるために知っておきたい10のこと』(医歯薬出版)も出版している、臨床の最前線を走る、若手世代のトップランナーだ。




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歯周外科を始めるために知っておきたい10のこと (LINK)




|  1. 「言葉を選ぶこと」を大切にしている



2026年1月に第10回を迎えたGNDM(グレーター名古屋デンタルミーティング)の第6回大会で学術発表を行った松浦先生は、以前医歯薬出版の編集者から、ある提案を受けた。



松浦先生:「発表内容を記事にして歯科業界向けの月刊誌『歯界展望』に掲載しないか、というお話をいただきました。執筆作業には難しさや大変さを感じず、前向きに取り組むことができました。以前からスタッフとの面談前にも文章化する習慣があり、言葉を選ぶことを大切にしていたからでしょうか。学生時代からレポートや論文を書くような、考えをまとめる作業は嫌いではなかったですね」



|   2. 手間を惜しまないという姿勢




松浦先生が歯周病学を専攻すると決めたのは、大学5年の時。

大学卒業から研修医期間、附属病院での勤務を経て現在に至るまで、

一貫して歯周病の治療・研究に取り組んできた。



松浦先生:専攻に選んだ理由は、「歯周病はエビデンスに基づいて治療が体系化されている分野」と感じたことでした。



歯周病予防のためのホームケアは、

10年ほど前から言われていることさえ知っていれば適切にできるとのこと。


一方で、クリニックでのメンテナンスには変化が生じている。


専用パウダーと空気、水をジェット噴射する機器を使ったエアーポリッシングが普及し始めている。



松浦先生:「エアーポリッシングは、明らかに従来のメンテナンスよりも質が高いものです。当院では、すべての患者さんにエアポリッシングを提供しています。長期間の行動変容を経て治療に取り組んでくれた患者さんに、できるだけ質の高いメンテナンスを実施したいと考えています」




2020年に院長に就任して以来、治療とクリニック運営に取り組んでいる。


松浦先生:「歯科医になって5年ほど経った頃、同業者の友人に『治療を面倒くさくしていく』と宣言したんです。前院長の父も、手間を惜しまずに治療に臨んでいました。父が築き上げてきた治療や経営の質を下げずに、父とは違うやり方で収益を同じか少し上げるレベルになってきたと自負しています」




クリニックにおけるチーム医療のポイントとして、松浦先生が考えていることは、スタッフとの対話。できる限り対話する時間を作る。

院長と直接意思疎通を繰り返すことが、チーム力の向上には必要不可欠だという。



松浦先生:「院長である私と直接対話することは、スタッフのモチベーション向上にも役立つと思っています」




患者さんとのコミュニケーションでは、

エビデンスをベースにして、提供する情報の質を高め、

インフォームドコンセントを得ることを軸にしている。



松浦先生:「エビデンスの説明だけでは、患者さんの意思決定には繋がりません。人と人とのコミュニケーションという面を重視することも必要です。歯科医が何をベストだと考えているのかを率直に伝えることは、患者さんの判断に大きな影響を与えます。エビデンスの羅列だけでは冷たい印象になりがちなので、正確な情報を提供した上で、温かみのある会話の中で治療内容を決めるという手順が適切です。そうした手順で信頼関係を築くことが、医療従事者と患者さんとの共同作業である治療を円滑に進める必須条件です」



|   3. 治療品質のさらなる向上のために



中長期的なビジョンとして松浦先生が考えているのは、

自分自身とクリニック全体の治療品質のさらなる向上を図ることだ。



松浦先生:「3年前にビジョンを尋ねられたら、"こんな論文や書籍を書きたい"といった回答をしていたと思います。けれども今は、頭の中の大部分をクリニックのことが占めていて、自院の治療の品質向上を第一に考えています。臨床現場で取り組んだ結果が、書籍や論文といったアウトプットにも繋がることがベストですね」



|   4. 次世代に伝えたいバランス感覚の重要性



松浦歯科・矯正歯科では、研修医の受け入れを行っている。

次世代を担う歯科医師から感じ取れることとして、情報の収集・活用という点で二極化が進んでいるのだという。



松浦先生:「論文検索エンジンが発達し、SNSで海外の症例を見ることもできます。学びに役立つ媒体が豊富にあるので、情報への感度が高い人は急速に知識やスキルを向上させ、そうした情報に関心を持たない人との差が拡大しています」



最新情報を得るだけでなく、

情報を適切に取捨選択して保守的なものと先進的なものとのバランスを取ることも重要だ。

優れたバランス感覚を持った人材が将来の歯科業界を担っていくと、松浦先生は考えている。



|   5. 新たな試みを実践する医療者TERRACEへの期待



最後に、医療者TERRACEに期待することを伺った。


松浦先生:「歯科医療の専門職同士がディスカッションできる医療者TERRACEは、学びの場として非常に重要な存在です。出版社などとの連携体制を築いていければさらにおもしろいですね。新たな試みに挑戦しようとする姿勢を感じます。医療者TERRACEの提携ドクターとして、症例相談への対応にくわえ、新規企画などで何か共鳴するものがあれば、ぜひ協力したいです」






| ドクターズプロフィール



松浦歯科松浦 貴斗

日本歯周病学会認定 歯周病認定医

プロフィール (LINK)

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| 出典



医歯薬出版株式会社 (LINK)

歯周外科を始めるために知っておきたい10のこと (LINK)




| レポーター


\\ 歯科医療者の皆様を第一に!//

医療者TERRACE 編集部

山崎 康弘 



ペリオ#歯周外科その他#経営、開業、教育
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